ライブ中はあまり考えないようにしていたんだけど、実は昨夜から今日一日、僕は子供の頃の色々な事を思い出していました。

昨日のライブのリハーサル終了後、ゲスト出演していただいた神谷さんから「石原のおじいちゃんが先週亡くなられたよ」との話を聞いた。その瞬間、僕は絶句してしまった。僕にとっては”石原のおじちゃん”と呼ぶ子供の頃にとてもお世話になった方なんです。

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我が家は当時、両親が共働きで母は看護婦をしていたこともあり保育園に入園するまでは一日の殆どを当時住んでいた家の近所の民生委員である”石原のおばちゃん”の家で過ごしていました。石原のおじちゃんはその石原のおばちゃんの旦那さん。

今回ゲスト参加していただいた神谷さんはこの石原家のとても近所に住んでいて、神谷さんの娘さんも石原のおばちゃんに面倒を見てもらっていたんです。

僕はおばちゃんが民生委員として子供の面倒をみるようになって始めての子供で、おばちゃんも思い入れがあったのか保育園入園後には僕の通う保育園のパートさんになり、小学校入学後もしばらくは学校からおばちゃんの家に帰り、夕方に姉が迎えにくるまで面倒を見てもらっていました。今、考えると小学校ぐらいまでは僕が目覚めている時間の中で両親と過ごす時間よりこの石原のおじちゃんとおばちゃんと過ごす時間が断然多く僕にとってはもう一組の両親みたいな存在。

最近は忙しさや照れくささもあって会う機会も少なかったけど最後に会った昨秋にはおじさんはまだまだ元気そうで87歳でありながら運転免許証を更新したって自慢してたっけ。人生の伴侶となる人が現れたら両親よりもまず最初に紹介しようと決めてたのに結局それが叶わなかったのが残念。

今日、石原家を訪れるとおばちゃんは最近の暑さと寂しさから持病の調子が悪いらしく寝たり起きたりの状態でだったけどいつもと同じ様に優しく迎えてくれた。
いつもの様に僕の子供の頃の思い出話を聞いていると本当に愛情を注いでくれていたのがひしひしと伝わってきた。

「おばちゃん、涼しくなったら必ず体調も良くなるよ」
「僕がヨメさん連れてくるまで元気でいてくれんと困るでね」
と言って帰る為に立ち上がると、いつもはそんなことしないのに僕を呼び止め、寝転がった状態のままで「手を握らせて」と一言。僕が右手を差し出すと小さな両手で僕の手を握ってきた。「おばちゃん、涼しくなったらまた遊びに来るから待っといてよ」と言うとさらにぎゅっと握ってきた。そのときのおばちゃんの顔を見たらなんだかとっても心が熱くなっちゃったよ。