植田正治の世界僕の好きな写真家の一人に植田正治さんという写真家がいる。その植田正治さんの事をとりあげた「植田正治の世界」という本を買った。
植田正治さんは1913年鳥取県西伯郡境町(現在の境港市)に生まれ、中学卒業後、東京での写真修行をした数年を除いて終生郷里を離れることなく町の写真館を営みながら地元の浜辺や鳥取砂丘を舞台に、家族や地元の子供達をモデルにした作品を撮り続けた写真家です。1980年代頃からは海外でも評価されその作風は「ueda-cho(植田調)」と呼ばれているとか。残念なことに植田正治さんは2000年にお亡くなりになってしまったんだけどここ最近、立て続けに植田正治さん関連の新刊の書籍や写真集が出版されて再び注目されている。この本もそんな新刊の1冊。彼が写真賞に初めて受賞した1931年から40年代に撮られた多くの写真は近所の砂浜や鳥取砂丘を背景にした巨大なキャンバスに無造作、無機質に人物を配置し、その構図はまるで現代絵画の様にモダンで素敵です。
この本はそんな彼の作品と共に初公開の自宅や遺品、家族や身近な人々の証言、生前に写真雑誌や写真集に残したコラムの解説などから写真家、植田正治の魅力を伝えるという内容。いつかは写真集を買おうと思っているんだけどこの本だけでも沢山の作品が年代を追って掲載されていてパラパラめくっているだけで楽しい本でした。

植田正治写真美術館
